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注意!プラスチック敷板は足場用敷板には使えません

工事現場でよく使用される「敷板」には用途によりさまざまな種類があります。同じ「敷板」でも、本来の用途ではない使い方をすると危険です。たとえば、プラスチック敷板を足場用敷板として使うことはできません。本記事ではその理由について解説します。

足場用敷板とは

足場は、高所作業のために使われる仮設資材です。足場用敷板は、足場が傾いたり沈んだりすることを防ぐために地面に敷く木製の板のことです。杉や合板で作られていて、幅30cmほど、長さが3m~4mほどあるため、複数の支柱を載せることができます。

なお作業員が実際に載って移動・作業するための足がかりとなる板は「足場板」で、木製またはスチール・アルミといった金属製のものがあります。足場板は敷板よりもさらに高い強度が求められます。

足場画像

足場用敷板の用途

足場を立てる地面には、組み立てられた足場部材の重量のほかに、作業員の体重や作業道具などの荷物の重さも加わり、相当な重量がかかります。そのため足場が地面に沈下する危険があり、軟弱地盤の場合は複数ある支柱がそれぞれに沈下することもあります。沈下がおきると足場は不安定になり大変危険なため、沈下・滑動を防止する目的で、足場の支柱を支えてくれる敷板を敷きます。

プラスチック敷板とは

プラスチック敷板とは、プラスチック(樹脂)でできた敷板のことです。1枚の重さが30kg前後と軽量で、工事現場でよく使われる敷鉄板とくらべて作業効率向上や経費削減が期待できます。

強化型プラスチック敷板こうじばん

プラスチック敷板の用途

工事現場内をトラックや重機が走行する際、路面に傷・汚れをつけてしまう恐れがある場合や、舗装されていない軟弱地盤ではタイヤがスタックしてしまう、わだちができてしまうといった場合があります。プラスチック敷板を敷くことで、路面の保護や非舗装路でのスムーズな車両走行が可能になるため、工事現場出入口や仮設道路、資材置き場、仮設駐車場などの用途に使われています。

強化型プラスチック敷板こうじばん現場写真

プラスチック敷板はなぜ足場用敷板として使用できないのか

上記のように、プラスチック敷板と足場用敷板は用途も見た目も全く異なります。

プラスチック敷板は、適度な柔軟性をもっていて、地面に敷くと、その地表になじむようになっています。つまり、地表が凹んでいれば、その上に敷いたプラスチック敷板も、凹みになじんで、しだいに反っていきます。また、プラスチック敷板にかかる荷重を分散することはできません。

強化型プラスチック敷板こうじばん現場写真

いっぽう足場用敷板は、足場の重さによって足場脚部が地面に沈んでいかないように、敷板にかかる荷重を分散する必要があります。そのため、プラスチック敷板を足場用の敷板と使用することはできないのです。

足場写真

「敷板」にはさまざまな種類がありますが、それぞれの特徴や用途を知り、適切な製品を選びたいですね。本記事がお役に立てれば幸いです。

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