ゴムマットの用途と注意点
プラスチック敷板(プラ敷板)とは異なる用途ながら、やはり地盤養生のために使われるゴムマット。本記事では、ゴムマットの幅広い用途と、使用上の注意点をご紹介します。ご参考になれば幸いです。
ゴムマットの用途
ゴムマットは主に①すべり止め、②傷・汚れ対策、③雑草対策、④防振・防音のために使われています。具体的な使用場所とあわせて下記にご紹介します。
①すべり止め
スロープやコンクリートの上などですべり止めとして使われることがあります。凸凹がついていたり穴があいていたりと、すべり止め加工のされたゴムマットがおすすめです。駅構内の工事現場などで使われるゴムマットには、鉄板のような縞模様がついているものも多くあります。
使用場所…イベント会場、工事現場、工場、農地、駐車場、建物出入口など
②傷・汚れ対策
路面や床面を傷や汚れから保護する目的でも使用されます。トラックの荷台に敷くことで、荷台も荷物も傷から守ることができます。また、舗装されていない場所にゴムマットを敷くことで、土や泥による足元の汚れも防ぐことができます。
使用場所…工場、倉庫、トラック荷台、パレット天板、資材置場など
③雑草対策
ゴムマットを敷いて日光を遮ることで雑草対策ができます。定期的に雑草を抜く等のお手入れは大変ですが、ゴムマットを敷くだけで雑草の成長を防ぐことができます。5ミリ程度のゴムマットなら、歩行も問題ありません。
使用場所…建物周辺、駐車場の通路など
④防振・防音
建築現場では作業にともなう揺れや騒音が周辺地域に響いてしまうことがありますが、防振・防音効果のあるゴムマットを敷くことで改善できます。また、ダンベルなどの重たいトレーニング器具を直接床に置くと音・揺れだけでなく床に傷がつく恐れもありますので、トレーニングジムなどの床にもゴムマットは使用されています。
使用場所…建築現場、工事現場、スポーツジム、福祉施設など
ゴムマットの注意点
ゴムマットは用途が幅広い分、たくさんの種類があります。用途に合ったゴムマットを選ぶことが大切です。下記に注意点を簡単ですがまとめてみました。
・屋外で使用する場合は日光で劣化しないよう耐候性のあるものや、風でとばされないようある程度の重量があるものを選ぶといいでしょう。
・性質上、急激な気温変化によって反りや収縮が発生することがあります。
・ゴムの種類により、ゴム臭がするものがあります。臭いの感じ方は個人差があるものの、とくに屋内での使用では気になるかもしれません。
・ゴムの色が床にうつってしまうことがありますので注意が必要です。
・ゴムの種類や形状によっては雨が降るなどして濡れると逆にすべりやすくなることがありますので注意が必要です。
・車両が通行すると破けてしまうものもありますので、厚みや強度に注意しましょう。
ゴムマットは工事現場で使える?
ゴムマットは安価で手に入りやすく、工事現場の地盤養生で使用されることもあります。ただ、つぎのデメリットがあります。
・軟弱地ではゴムマットは柔らかすぎて、工事車両の通行により轍をつくってしまう。
・工事車両が頻繁に通行する現場ではゴムマットの劣化が進むにつれ簡単に引きちぎれてしまう。
これらのデメリットを補う敷板としておすすめなのがプラスチック敷板です。プラシキ、プラ敷板、樹脂敷板とも呼ばれているプラスチック敷板はゴムマットよりも硬く、屋外でも劣化しにくいです。1枚が40kg程度と人の手で運ぶことができ、扱いやすさも魅力です。工事現場での地盤養生にお悩みの方は、一度プラスチック敷板も検討してみてはいかがでしょうか。