敷鉄板の重さ・サイズまとめ
工事現場での地盤養生によく使われる敷鉄板。その重さはサイズによって異なります。そこで、本記事では敷鉄板のサイズごとの重さについて解説します。敷鉄板の具体的な重量を知りたいと思っている方の参考になれば幸いです。
敷鉄板の規格・単位について
敷鉄板を選ぶポイントは、厚みと大きさです。それぞれ次の種類があります。この厚みと大きさによって重さが変わってきます。
厚み[t(mm)]
・・・ 19 22 25
大きさ[尺]
・・・ 3×6 4×8 5×10 5×20(厚み25mmには5×5と5×15もあり)
単位について
建築業界ではよく、厚みに「t」、大きさに「尺」が使われます。
厚みの「t」は、英単語「thickness」を略したものです。たとえば「t=19」や「t19」と表記し、厚みが19mmであることを意味します。
大きさの「尺」は、尺貫法による長さの単位です。尺貫法は日本に古くからある計量法で、1尺の長さは約303mmです。これに基づくと3尺×6尺は909mm×1,818mmなのですが、一般的に建築業界に流通している3×6サイズは914mm×1,829mmになっています。メーカーによって数mm程度異なっている場合があります。
敷鉄板のサイズ・重量一覧
敷鉄板のサイズと重量を一覧表にしました。
厚さ[t] | 大きさ[尺] | 寸法[mm] | 面積[m2] | 重量[kg] |
---|---|---|---|---|
19 | 3×6 | 19×914×1,829 | 1.5 | 249 |
4×8 | 19×1,219×2,438 | 3.0 | 443 | |
5×10 | 19×1,524×3,048 | 4.5 | 693 | |
5×20 | 19×1,524×6,096 | 9.0 | 1,386 | |
22 | 3×6 | 22×914×1,829 | 1.5 | 289 |
4×8 | 22×1,219×2,438 | 3.0 | 513 | |
5×10 | 22×1,524×3,048 | 4.5 | 802 | |
5×20 | 22×1,524×6,096 | 9.0 | 1,604 | |
25 | 3×6 | 25×914×1,829 | 1.5 | 328 |
4×8 | 25×1,219×2,438 | 3.0 | 583 | |
5×5 | 25×1,524×1,524 | 2.5 | 456 | |
5×10 | 25×1,524×3,048 | 4.5 | 911 | |
5×15 | 25×1,524×4,572 | 6.5 | 1,367 | |
5×20 | 25×1,524×6,096 | 9.0 | 1,823 |
※メーカーや製品により多少異なる場合もあります。
敷鉄板の重量計算方法を解説
敷鉄板の重量は、厚さと大きさによって異なりますが、厚さと大きさがわかれば重量を計算することができます。鉄の比重は7.85で、計算式はつぎのとおりです。
鉄板の重量(kg)= 7.85 × 厚さ(mm)× 縦寸法(m)× 横寸法(m)
たとえば厚さ19mm、大きさ914mm×1829mmの敷鉄板を上記計算式にあてはめてみると7.85×19mm×0.914m×1.829m=249.33494…となり、約249kgということになります。
敷鉄板選びのポイント
敷鉄板にはさまざまなサイズがあって、どう選べばいいのかわからない方もいらっしゃるかもしれません。そこで、敷鉄板選びのポイントを次にまとめてみました。
敷設場所の面積
敷設する面積が広い場合は、5×20の大きなサイズのほうが敷きつめやすくおすすめです。サイズが大きくなるとそのぶん重量は重くなり、安定もします。
負荷
敷設する地盤や、敷鉄板にかかる負荷を考慮する必要があります。重い荷重を支える場合は厚めの敷鉄板がおすすめです。
予算
サイズが大きくなると費用も高くなります。予算内で、必要な大きさや強度のある敷鉄板を選びたいですね。
取り扱いのしやすさ
サイズが大きく重い敷鉄板は、取り扱いや運搬がしづらくなります。狭い敷地での工事やリフォーム工事などであれば、3×6や4×8などの小さなサイズのほうが扱いやすくおすすめです。
敷鉄板を使用する際に注意したいこと
敷鉄板は、300kg~1,000kg以上のものもある、たいへん重たい建設資材です。つぎのようなケガや死亡事故が起きる危険もあります。
・作業員が敷設した敷鉄板の端に躓いて転倒する
・敷鉄板の上を車両が走行した際に敷鉄板が跳ね上がり、作業員の足に当たるまたは足を挟まれる
・敷鉄板をクレーンで吊って移動中に、クレーンのフックから敷鉄板が外れ落下、作業員が下敷きになる
など
こうした事故が起きないよう、しっかりと安全対策を講じて作業することが必要です。
・敷設の際には溶接や連結金具によって敷鉄板を連結・固定する
・敷設する場所を整地し、敷鉄板がバタつかないようにする
・敷鉄板を吊って移動する際には周囲に障害物がないことを確認する
・高い位置からの敷鉄板の落下を防止するため、なるべく地面に近い低い位置で移動する
など
プラスチック敷板で簡単に安価に地盤養生
敷鉄板の代わりにプラスチック敷板を使用することを検討してみてはいかがでしょうか。プラシキ、プラ敷板、樹脂敷板とも呼ばれているプラスチック敷板は3×6または4×8サイズで、軽量のため人の手で敷くことが可能です。クレーンを使用しなくてよく、簡単でスピーディーに地盤養生できます。プラスチック敷板の購入価格は15,900円/枚からと、敷鉄板よりも安価です。
敷板.proで取り扱っているプラスチック敷板の詳しい仕様はこちらでご確認いただけます。