駐車場の砂利 跳ね防止対策にゴムマットやプラスチック敷板を使う?
舗装されていない駐車場に敷かれることの多い砂利ですが、石が跳ねてしまう・散らばってしまうというお悩みはありませんか?本記事ではゴムマットやプラスチック敷板など手軽にできる砂利の跳ね防止対策や、おすすめの砂利を紹介します。
駐車場の地盤
「駐車場」といってもその地盤はさまざま。本記事では自走式かつ立体ではなく平面の駐車場について解説します。主な地盤の種類はつぎのとおりです。
コンクリート
セメントに水・砂・砂利を混ぜて固めた建築材料です。白っぽい明るいグレー色で、表面はツルツルしています。固まるまでに数日かかりますが、耐久性が高くメンテナンスの頻度が少なくて済みます。
アスファルト
石油をつくるときにできる石油アスファルトと砕石や砂などを混ぜたアスファルト合材を使って舗装されます。コンクリートよりも費用が安く、数時間から1日程度で固まるため工期も短いですが、耐久性が劣るほか、夏には高温になりやすいです。
インターロッキング
公園や歩道、住宅のアプローチなどでよく使われる舗装用のブロックです。ブロックをかみ合わせて施工します。初期費用はコンクリートよりも高くなりますが、色のバリエーションが豊富なのでデザイン性も高いです。
砂利(砕石)
施工が簡単で費用も安く済みます。ただ石が跳ねたり散らばってしまったりするため、メンテナンスに手間がかかります。短期間使用する仮設駐車場や、費用をかけずに簡単な泥はね対策をしたい場合に向いています。
芝
景観の良さが魅力の芝駐車場。夏場にはコンクリートよりも温度の上昇をおさえられます。ただ、車を長時間駐車したままにすると芝が枯れるので注意が必要です。
土
舗装も養生もされていない、土のままの土地を駐車場として使用されているところもあります。見た目がきれいではないうえ、水たまりができやすく泥はねがあるため、車や足元が汚れてしまいます。不便ではありますが、とにかく費用をかけたくない・かけられない、臨時や仮設で使用する場合は土のままという選択肢もありますね。
砂利を敷くことのメリット・デメリット
もっとも手軽なのは砂利敷きですが、砂利敷きの駐車場にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?下記のようにまとめてみました。
メリット
●施工が簡単
砂利を買ってきて地面に敷くだけなので、敷地面積によってはDIYでできてしまうくらい手軽です。
●費用が安い
コンクリートやインターロッキングなどの施工と比べて費用が安いです。
●防犯対策になる
砂利は踏むとザッザッと音がするので、侵入者の足音が聞こえやすくなります。そのため不審者は砂利を避けたがる傾向にあります。
デメリット
●石が跳ねる・移動してしまう
砂利の上を車が移動する際に石が跳ねて、車を傷つけてしまうことがあります。また、石が散らばって駐車場の外に移動したり、雨で流されたりと、時間の経過とともに砂利は減っていってしまいます。砂利が減ると轍(わだち)ができやすいです。
●歩きにくい
石がゴロゴロとしていて平らではないので、ヒールやサンダル、杖をついた状態などでは歩きにくいです。また、自転車やベビーカーの車輪も回りにくいことがあります。
●雑草や落ち葉の手入れ
砂利の隙間から生えてくる雑草は手入れに少し手間取ることもあります。落ち葉を掃除する際は、砂利もいっしょに巻き込んでしまうことがあります。
砂利の跳ね防止対策
デメリットはあるものの、やっぱり手軽で安価な砂利を採用したい!でも石が跳ねるのはなんとかしたい!という方も多いのではないでしょうか。そこで、砂利の跳ね防止対策をご紹介します。
ズレ防止材
円形や六角形の枠が縦横に敷き詰められたマットです。このマットを先に地面に敷いて、円形や六角形の枠の部分に砂利を流し込みます。そうすることで、枠のなかで砂利が固定されます。敷地面積に合わせてマットを連結したりカットしたりできます。
砂利を固めるスプレー
スプレーするだけで砂利の表面を固めることができる便利な接着剤です。スプレー後、半日から1日程度で固まり、歩行しやすくなります。ただ、砂利の大きさや素材によっては固まりにくいことがあります。また、強度が不足するため車両が通行する部分への施工には向いていません。
ゴムマットを敷く
砂利の上にゴムマットを敷くことで、砂利の移動を防止でき、防草効果もあります。ただ、ゴムマットはやわらかく、地面の凸凹をひろってしまうため、歩きにくいことがあります。また、車が勢いよく移動するとゴムマットがズレたり破れたりすることがあるため注意が必要です。
プラスチック敷板を敷く
プラスチック敷板はプラシキ、プラ敷板、樹脂敷板とも呼ばれていますが、プラスチック敷板はゴムマットと同様に砂利の移動防止と防草効果があり、轍(わだち)もできにくいです。歩きやすく車両の通行にも耐える強度があります。ただ、地面に尖った石があるとピンポイントの荷重には弱く、プラスチック敷板に亀裂が入ることがあるため、尖った石を撤去する必要があります。
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駐車場に適した砂利の大きさは?
駐車場に敷く砂利は2cmから4cmくらいの大きさがおすすめです。石が小さすぎると、タイヤの溝に入り込んでしまったり、散らばりやすくなってしまったりします。
駐車場におすすめの砂利とは?
駐車場には、角がとれて丸い砂利と、大きな岩を砕いて角が残ったままの砕石がよく使われています。砂利は色のバリエーションもあり大きさもだいたい揃ったものが多いので見た目はきれいですが、丸い形状のためコロコロと転がってしまいます。砕石は見た目がゴツゴツしているものの、角がかみ合って安定します。
車が走行する駐車場では、2cmから4cmほどの大き目の砕石を、10cm程度の厚さで敷くのがおすすめです。水はけの悪い土地では、厚めに敷くとよいでしょう。
砂利は時間の経過とともに石が小さくなったり地面に埋もれたり、駐車場外に移動してしまうので、定期的に追加する必要があります。最初に敷いた砂利がどんなものだったかメモしておくと追加購入時に役立ちます。